バロンドールの不思議なジンクス
サッカーには、世界的な賞がいくつかありますが、バロンドールもまた、その一つでしょう。これは、フランスのサッカー専門誌である「フランス・フットボール」が主催したもので、ヨーロッパの年間最優秀選手に贈られるものです。選出するのは記者たちですが、約60年の歴史を誇っています。一時期、国際サッカー連盟であるFIFAと提携していましたが、今では解消されています。
過去の受賞者を見ると、数々の名選手が選ばれています。クライフ、ベッケンバウアー、ルンメニゲ、プラティニなど、サッカーファンであれば、お馴染みの名前でしょう。1995年以降は、ヨーロッパ以外の選手も受賞できるようになりました。代表的なところでは、ブラジルのロナウドやカカです。また、女子部門では、2011年に澤穂希が受賞し、アジア人初の快挙を成し遂げました。しかし、バロンドールには、あるジンクスがあります。
「FIFAワールドカップの前年に受賞した選手の国は、優勝できない。」たとえば、先で触れたクライフは、オランダの代表選手でしたが、バロンドールを受賞した翌年のワールドカップでは、決勝で敗れました。また、直近のワールドカップでも、前年受賞者のロナウドがいたポルトガルは、一次リーグで敗退しました。不思議な現象でしょうが、こういうこともまた、サッカーの面白さでもあるでしょう。